司馬遼太郎さん著作の 竜馬がゆくは、私にとって、数少ない名著の一冊である。
最初に読んだのは、高校生の多感な時期ということもあってか、衝撃を受けたことを今でも覚えています。
竜馬がゆくでは、竜馬の出生から、非業の死まで、こと細かく描かれています。これだけ詳しく描かれているのは、 司馬遼太郎さんの、異常ともいえる、取材主義に徹した、バークボーンがあるからだと思われる。
取材と言っても、司馬さんは現地に足を運び、登場人物に所縁のある方達を取材したりしながら、確実な情報を読者に提供しようとしてます。
竜馬がゆくは、ドラマ化されたり、漫画化されたりしているが、竜馬の生涯を学習したい方がいるならば、司馬遼太郎 竜馬がゆく を自信をもってお勧めします。私は文庫本を購入して読んだのですが、全八巻あり、分量的にはかなりの量です。
また、用語もかなりの専門用語があるので、予め、中学日本史の復習をしておくと、より深くこの世界に没入できると思う。
坂本竜馬という、一人の人生を、詳しく描いた作品は世の中には沢山ありますが、司馬さんの竜馬がゆく以上のものは 私はまだ知りません。それほど、この本は大変内容が濃くなっております。
劇中には高杉晋作、西郷隆盛、桂小五郎など、明治維新の立役者と言われる人物象も詳しく描かれており、竜馬との絡みは大変 興味深いものがあります。
また、幕府側からの視点も詳しく描かれており、偏った視点になってない部分も大変好感がもてます。
所々に、竜馬の色恋沙汰も描かれ、ユーモア溢れる文体となっており、単なる歴史小説になってない部分がまた凄い。
司馬遼太郎 竜馬がゆくの中に、泥棒役がいるのだが、これは司馬さんの創作人物であり、まったく存在しなかった人物なのに関わらず 劇中の中では、自然に登場人物と絡んでいることに、驚きをかくせない。
竜馬がゆくは、読者にとって非常に関心のある部分まで、深く掘り下げており、どのような取材をしたのかは、分からないが、大変、こと 細かく描かれ、司馬遼太郎の博識ぶりには、驚くばかりである。
昔から、若者は皆、竜馬を目指すと言われているが、竜馬がゆくを読むと、未だに私の心にある、野心が芽生え、仕事などに疲れたとき などに読むと、活力をもらえる。
過去偉大なる人物として、様々な人物がいるが、世界に出しても恥ずかしくない人物は、坂本竜馬ただひとりではないかと思う。
現在の混沌とした資本主義の中で、坂本竜馬が目指そうとしていた、営利だけではない商売哲学などは、商売をされている方にも きっとよき指針になると思う。
坂本竜馬は剣術がクローズアップされることがあるが、一介の剣術士ではなく、世界を視野にいれた、ビジネスマンだと言うことが 司馬遼太郎 竜馬がゆくを読むことにより、理解することができます。
分量が大変多く、時代背景がある程度理解できる人でないと、なかなか完全に把握することは難しいが、全てを理解できたとき 司馬遼太郎が伝えたかった、竜馬像を自分のものにすることができるでしょう。
若者は皆竜馬を目指すと言われる所以が、司馬遼太郎 竜馬がゆくを読むことにより、より身近に感じることができるでしょう。